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Posted by - 2017.04.26,Wed
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Posted by LittKidd - 2009.04.30,Thu
朝、起きれず。春眠ってほんと何とやらだよネ。

やっとこさ読み終えました、『デイファレンス・エンジン』。
電気でなく蒸気というテクノロジーが、もう少し頑張ってたらこうなった。というのを、19世紀後半の主にロンドンを舞台に虚実(ほとんどが実在、らしい)の人物取り混ぜて描いた歴史改変もの。もうね、歴史に弱いんですよぼく。森有礼って誰。そんなレベル。だから詳しい人には面白いんだろうなあ、というのが正直な感想です。

主役といえるのはテクノロジーそのもので、仮定の世界をそれらしく作って動かす、というところがエスとエフ。とある小説がベースの一部となっていることや、「ガーニー」と呼ばれる蒸気自動車の由来など、巻末の補足辞典を読めば美味しそうなガジェットの宝庫であることはびしびし伝わるのだが…いかんせん基本が。もう幕末のこととか1mmも知らないんですよ。坂本龍馬が何した人かも知らないんですよ。ワーズワースにキーツ、はいはい名前くらいはね。でもとりあえずイギリスを中心とした近代欧州史のイロハを高校レベルで把握してる人向け、と断言します。逆に読めば勉強になります(偽の歴史の)。

ただ何も知らなくても楽しめる部分は作ってある、さすがに。下巻冒頭ぐらいからの、「巨獣(ランド・レヴィヤタン)」こと碩学マロリーの大冒険譚は手に汗握る面白さ。娼婦との情事の場面(異様に長い)におけるセックス描写は、これまでに読んだどんな小説よりも臨場感があり、しかもリリカル。ほんとここ素晴らしいです。ここだけでも一読の価値有り。ほんと珍しく、ポルノ以上に性に近づけている表現、というものを見た。あとつぶさに読んでいけば、わからないなりに、大きな時代の結節にさしかかり、ダイナミックな変化の流れに飲みこまれつつある大ロンドン、霧にけぶる中を縦横無尽に駈け巡る観光旅行に訪れているような気分にもなれるかも。色んな視点をかわるがわる、色んなとこ行くしね。だから楽しいっちゃ楽しいんですけど。やっぱり『超絶紳士同盟』くらいのわかりやすさが欲しいなと思った。

なので正直、スプロール三部作の方が全然面白かったね。ギブスンの新作はどーなんだろう。
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