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Posted by - 2017.06.26,Mon
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Posted by LittKidd - 2009.01.08,Thu
去年観ていたのだけど、まだ書けてなかった『アンダーカヴァー』の感想を。面白かったです。

印象としては骨太、そして地味!男臭い、奇を衒わないストーリーを堅実な演出で見せていく、何というか自分にとってはすごく口を出しづらいタイプの映画。よくは分からないけど、たぶんめちゃめちゃ映画づくりが上手いと思うんだよね、この監督は。普通の会話のシーンもアクションシーンも、すごくオーソドックスに、過不足無い情報を次のシーンに堅く繋げてゆく、という当たり前のようで難しいことを本当にきちんとやっている。かといって教科書通りの素っ気ない映画ではなく、ちゃんとストーリーにグイグイ引き込まれて行きます。

あんまり細かいこと言うとまた間違いそうで怖いのだが、カメラを変に動かさないんだよね。一貫して飾り気のない、すごく王道な感じの画作りをしてるということもあるし、主観/客観という観てる側(カメラ)の立ち位置を中途半端にスイッチしたりもしない。銃撃戦で手持ちのカットになったりもするんだけど、最近流行りの手法のようにカメラをぶんぶん揺らしたりはしない。あくまで臨場感を添えるための必要最小限な手ブレが、効果の一つとして使われる程度。ただそれがそれだけか、というとそうではなくて、ドラッグの工場(アパート)の銃撃戦のシーンでは、ホアキンが窓を破って外に脱出するシーンを、「部屋の内側、頭から窓に飛び込む(突き破る)ホアキン」→「落ちるホアキンの見た目」(一瞬)→「落ちてくるホアキン、フェンスで腰を強打して地面に叩き付けられる」というカット構成で、テンポ良く、いかにも痛そうに描いている。こういう視点の入れ替わりはとても「映画的」で、余りにも「正統派」なカット割りとも言えるけど、それがすごくスムーズに行われるので、その巧みさに気づくことがもう難しい。

同じようなことがストーリーやキャスティングにも言えて、悪く言うとそこに目新しいものは全然無いわけです。どこかで聞いた様な話だ、ってのはいろんなひとが言っている(俺は映画を知らないのでよくわからないのですが)し、演技に関しても皆さん堅実に上手いなあ、という印象。素っ頓狂な話や人物がいないので、そこが寂しいといえば寂しいです。ただ本当に、映画としてはちゃんとしてる。演出が見事なのはアクションだけでなく、たとえば潜入捜査がばれて保護プログラム下に入った、ホアキンとエヴァ・メンデス演じるプエルトリカンのめっちゃイイ女のヒロインがモーテルでケンカをするシーンでは、罵声やもみあう音をバックに、カメラが一度廊下(もしくは隣室?)で待機してる警護の警官の画になった後、また二人の言い争いに戻ってくる。外の警官のカットを一度挟むことで、二人の神経を苛むぴりぴりとした状況、狙われていることの緊迫感が印象付けられ、苛立ち、互いを責めてしまう(ケンカの原因は別にあるのですが)二人の精神状態に、一種の説得力を与えています。こういう何気ないとこが丁寧だし、親切すぎないわかりやすさでいい。

美しさが際だっていたのは、土砂降りの中のカーチェイスの場面。雨で視界が悪く、ほとんど「白」と「黒」、という極端に色数を落としたなかで、命の奪い合いが淡々と、だがすごいスピードとテンションで行われているという状況を、静か〜な音と共に見せている。こういうのは本当に映画(時間芸術)ならではですね。絵や小説では描けないものだと思って、感動した。撃たれた父親の後頭部の動きが最高に最悪な感じで、絶望感、グラッ。

物語は最後まで意外な展開ナシで進みます。あ、これで終わりなのねという感じ。だから足りないモノがあるとしたら、重厚感?とか荘厳さ?みたいなものかしらと個人的には思う。あんまりストレート過ぎるのかも。あとこの映画に関しては、テーマとかはどうでもいいなあ。テーマは「家族愛」で済んじゃうもんなあ。ラストの卒業式(?)で、一瞬元カノに見えた女性がよく見ると別のヒト、という演出が一抹の寂しさを添えてはいる。そういえばエヴァ・メンデスは、冒頭の片乳サービスがものすっっっっごいエロくて良かった!あとパーティーしてる部屋に紫煙をくゆらせて入ってくる(ハイスピードで!)カットも最高にエロカッコイイです。『ゴーストライダー』も早く観なくてはッ。
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