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Posted by - 2017.08.17,Thu
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Posted by LittKidd - 2008.05.17,Sat
「あの、触手が…」「触手?」というわけで評判の『ミスト』を観てきたよ。
普通にネタバレしますので未見の方は以下気をつけてお読み、もしくは読まないで下さい。
あとこの人のこれを読んで書いてます。

いやー良かった。超怖かった。クローバーフィールドより怖かった。ヤツらは言うまでもなくすごく恐ろしいのですが、閉塞した状況でいかにいやらしく人間を描くか、みたいなとこに眼目が置かれていたと思うよ。ミセス・カーモディがいきいきとしてくるあたり、ほんとえげつなくて好きっ。

前半の倉庫で、モノがけっこうあっさり姿を現した時点では、わりとニヤニヤしながら観てられる。Bパーツ返却とか、スーパーへの「第二次侵入」の後、あの典型的なレッドネックのおっさんがハレルヤを唱え始めるとこもまあ大丈夫。実際、あいつらもけっこうかわいいというか、最初の触手とか動きもややスローだったりして、油断します。気持ち悪いことは悪いんだけどさ。んでB級ですねー(いい意味で)って思って鑑賞を続けようとしていると…ヤツらの量もハンパなくなってきて、あるひとつのきっかけで事態の謎が判明(といっていいだろう)し、そして、リンチと自殺と、殺人が始まる。

そのあたりになると「怖い」って感覚もだいぶ麻痺してきていて、まあそりゃリンチも始まるわな、ぐらいの感じでいるのですが、とにかくカーモディ(だっけ?)おばさんのアジテーションがうまい。あたしの人生の役割なのッ、とばかりに信徒をアジる煽る、その勢いは水を得た魚のよう。暴動とかが起きるときって、ああいう風に一気にテンションが上がってるのかもな、などと思いながら。しかし、結局怖いのは人間だね、みたいな映画で終わらず、ちゃんとその先にオチもあればメッセージらしきものもある。それはこうゆうジャンルの映画だから提示できたし、説得力を持ち得たものだ、という風にも思いました。

映像的には、ほぼ半分を手持ちというかステディカムで撮影。多分。クローバーフィールドが「素人のビデオカメラ」というある意味「逃げ」の戦法で一種のリアリティを演出(目新しくもないし見え透いてもいるが)していたのに対して、あくまで映画的な文法で、正面からドラマを描写してたっつーの?ていうか普通に映画撮ったってことか。これ以上知ったかぶったことを言うのは避けるとしても、カメラがすごくうまかったとは思う。運動神経がいいというか、人物の表情とか、ここ!というところをしっかり押さえてるんだよね。かゆいところに手が届く的な。ピクッ、みたいな、報道っぽい一瞬のズームアップとかがうまい。割りすぎず長すぎずのカット割りなども含め、総合的な演出力が高かったと思う。

予想できない結末、とかもトピックではあるようだけど、作品としてあれ以上のラストはない、という意味で、予想できるできないは余録に過ぎないんじゃないか。っていうくらい良いラストでした。単に救いがない、というだけではなく、絶望を手のひらにのせてそっと差し出されたような、そんなどうしようもなさが強烈に胸に残る。ランボーの逆ですね。ランボー観たことないんだけど。

霧が晴れた後、主人公の本当の地獄が始まる。
彼の選択は、息子との約束を果たすためのものだったのに。

エンドロールで、音楽が終わってしまうと、あとはあの場所の状況音だけが聞こえる、という演出もやりきれねえわ。


 ※画像と文章にはとくに何の関係もありません。
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