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Posted by LittKidd - 2008.08.20,Wed
ああ疲れた。二回目だからずいぶん気楽に観さしていただいたけど、やっぱなげえしヘビィ。もちろんいい意味で。きのう書こうとしたのだけど、忍者メンテで書けなかったす。

最初は、正直「あれ?なんだ大したことないじゃん」って思ってましたよ。結論からいうと、ジョーカーに期待しすぎてた。いやジョーカーの、ヒース・レジャーの演技は実際のところ素晴らしかった、のですが、表面的な過激さ、ぱっと見て感じられる類の凄みといったモノばかりに執着して、全体(シナリオね)が見えてない中で、予測したイメージが裏切られ続ける、という一番良くない観方をしてた。結局、「怖いor怖くない」で考えてしまうと、そりゃあのジョーカーより怖いものはいっぱいある(『ヒッチャー』のルトガー・ハウアーとか)わけで、ジョーカーをきちんとお話の登場人物としてみる、とか、あのシナリオの中でジョーカーが考えて実行していたことの意味を考える、という当たり前のことができていなかったと思う。もう途中で集中力切れてたし。観劇を心待ちにするばかりに、人の評価を先に見すぎてた報いである。やっぱ先入観ほど人の目を曇らせるものはない、と反省。でも二回観たことで(自分的な)理解は深まったからまあいいか、と納得。独り相撲だなー。

で、感想。映画というものについて、自分は何にも知らない。まったく、蟻のクソほども。そのことは確信を持って言えるし実際いつもそう感じているが、そんな自分が思うところでは、この『ダークナイト』は「完璧な映画」というものに近い。おこがましいので映画に自分なりの点数などつけたことはないけど、これはもう100点でいい。ただ…個人的な好みでいえば、レイチェル役の女優が、完璧に磨き上げられた球面の小さな瑕に見えてしまう(キャストの中で、あの女性だけが『アメコミ映画』をやっている、ように見える)のだが、そこががちょっと(まあ、だいぶだけど)不満っちゃ不満ではある。なんか、ブルースの悲恋に切実さが欠けてしまっているような気がするのだ。あと、香港に行ってしまうところ。あれは意識的に実在する都市を出してるのだとは思うが、あくまで個人的には、ゴッサムで完結するストーリーが観たかった気がする。なんかその方が、よりフィクショナルな、ゴシックかつ神話ぽい完結性が生まれたんじゃないか、とか。警察に追われ、犬を放たれても、バットマンがゴッサムを離れることはないわけでしょ?だったらあそこで、リアルな外の「世界」との繋がり、地続き感を表明しなくてもいいんじゃないかと思ってしまう。なんか「量」が中途半端なんだよね。前にも書いたけど、ローカルヒーローであることはバットマンのアイデンティティのひとつである、ということを表明したのが、『ビギンズ』という映画だった、と自分は思っているので。ってやってくと100点にならないけど、それは「『俺』が観た『バットマンの映画』」だからですねきっと。

「英雄となって死ぬか、生き延びて悪に染まるか」。劇中で二回口にされるこのセリフと、『ダークナイト』というタイトルそのものが、この作品のテーマであり全てだ。ブルース・ウェイン、ハービー・デント、ジョーカー。男たちが形作る、完全な三角錐のプリズム。そこを通った光が、屈折し拡散され、床に奇妙で美しい、強烈なコントラストを持つ文様を描いている、そんな印象。そういう意味ではやはり、光と影、その両方を背負わされて(あたかも生け贄のように)死んでゆくハービー・デントが、今作の主役のように思えた。その両脇で、けして舞台からの退場を許されないバットマンとジョーカーが、今後の作品世界の基礎部分を担ってゆく、という役割分担が明示されていたと思う。次に繋げる、という意味でもそうだが、シナリオの完成度にはものすごいモノがある。一分のスキもなく、「テーマ」というものに真っ向から対峙して、完全にそれを消化している。汚職警官、市民から攻撃されるビジランテ、ヒーローの模倣者、といった原作と共通する設定のすべてに必然性があり、それらがストーリーと有機的に結びついて、キャラクターを躍動させている。

演技という点で見れば、レビューのほとんどで誰もが言っている通り、ヒース・レジャーは凄かった。あのよたよた歩く感じ、茶目っ気とどうでもよさ、「何が一番最悪か」を考えている幸福感、ふざけているし残虐なのにちょっと愛らしい感じ、など、「ジョーカーといえば、もうこれしかない」を完全に作ってみせたと言えるだろう。ちょっと忘れることができない演技。その上でリアルに死んでしまうのだから、意地悪にも程がある。惜しいなあホントに惜しい。というのも、唐突だがゴードン好きな自分には、「次こそはゴードンの話だろ?!」って気持ちがあんだよね。すなわち、『キリング・ジョーク』(+『イヤーワン』というような)をベースにしたシナリオがあるんではないかと。活躍はしているのだが、今作、ゴードンがテーマに直接に絡んでいるとは言えない。だとすると、ヒーローの苦悩の次は、人間の苦悩が描かれておかしくない。んで『キリング・ジョーク』といえば、ジョーカーの話でもある。だから、ホント…設定上のキャラとしても、今回のジョーカーはとても面白いのだ。どこから来たのか。頬の傷はなぜ出来たのか。そういうところを意図的に隠して、つまりおいしいところを全然くれないままで、「あの」ジョーカーはもう、行ってしまった。

書きたいことはもっといっぱいあるのだが、キリないし、今日のメンテもあと10分と迫ってきた。うっちゃり。
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