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Posted by - 2017.11.19,Sun
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Posted by LittKidd - 2008.09.21,Sun
映画に関しては、まだまだ「見る」にはなれない俺です。なので「観る」表記。
「観」という漢字は、「手」をかざして「見」るという成り立ちになってる。と、昔学校で習った気がします。つまり気分的には遠いとこ眺めてるような、いわば物見遊山なわけで、映画はやっぱりイベントだ。日常と同じく見る、という境地には程遠いなあ。そういう風になりたい、とは思わないでもないケド…さすがにおこがましいや。

監督、ショーン・ペン。舞台となるアメリカネヴァダ州は乾ききった砂漠、といった印象が強いのだが、本作の画面はなんというかとてもウェットで、優しい。音楽の使い方もちょっとどうかと思うくらいソフトリーで、それにはもう最初のシーンから違和感があるほど。だがそれゆえに、終盤にかけての展開はとても恐ろしい。この映画は「いい人」なのか?「悪い人」なのか?変な言い方だが、演出をどう信じたらいいのか、迷いながら観ることになってしまう。

ジャック・ニコルソン演じる主人公ブラックにも同じことが言える。最終的に彼の意図することとなったプランに、彼自身はどこまで、どの辺りから自覚的だったのか?そもそもの彼の疑念が妄想でない、という証左は?「約束」とクリシーとを秤にかける葛藤の中で、何を考えていたのか?必然、観客が気にするであろうそのへんと、「結局何がどうであったか」という事実関係をぼやかし、にじませて曖昧にした。意図的な演出だろう。ほとんどすべてが霧の向こう側のように曖昧な中で、主人公の激しい失意と、悔やみきれない無念だけがくっきりと浮かび上がるラスト。ニコルソンの演技には凄みを感じた。彼のハゲは非常に雄弁だ。初老にさしかかった男の、かつての生命力を「今まさに失いつつある」、どっちにも転びそうなボーダーラインな感じのハゲ。あのまばらな毛が風に揺れる感じは、なかなか出せないと思う。いやマジで。

や、違うな。この映画で、主人公は転がり落ちたんだ。
一人の男が、いかにしてその力を失うことになったか、尊敬される社会のOB的存在から、モーロクした、誰にも相手にされない独居老人に変貌したのか、というその過程を描いた映画。警察というかつての同僚達の信頼だけではない、ブラックは、最終的に「男」であることも「父」であることも「手放して」しまった。それを「もぎ取られた」とは言えないのではないか、という所に、この物語の悲劇はあるのだろう。

別の映画のDVDの冒頭で流れた予告編の中に、この『プレッジ』があった。それを観たとき、なぜか「これは俺の映画だ」と思って即座にビデオ屋さんで借りてきた。でもやはりなぜか観ずに、それから5年近くが経ち、「夫」となり「父」となった今、こうして初めてこの映画を観た。より主人公に近い立場になったわけだけど、観終わって「俺の映画」だ、とは思わなかった。独身で子どもなんか影もカタチもないときに観てたらどう思ったか、はもはや分からない。立場は物の見方を規定するか?というテストには良い試金石だったかもしれない。そう思うと惜しいなあ。

チョイ役で、ハリー・ディーン・スタントン!が出てましたね。老けた…かなあ?よくわかんないやこの人。
久しぶりに『パリ、テキサス』が観たくなりました。
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