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Posted by - 2017.06.26,Mon
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Posted by LittKidd - 2009.09.18,Fri


日系3世の従姉妹どうし、Jillian Tamaki(画担当)とMariko Tamaki(話担当)のコンビによるアメコミ。

原題の“SKIM”は主人公のあだ名で、彼女はややふっくらした日系アメリカ人の女子高校生。SKIM(低脂肪)というのは一種の皮肉だ。NineInchNailsのTシャツを着て、タロットや占星術・哲学に興味があって、アジア系で、本物のウィッカー(魔女みたいなもん)を目指して修行中の…つまりはつまはじき者だ。

離婚した両親、人種差別と数少ない友達、アル中の集会、ゲイ、自殺、憧れの教師、モテグループの女の子たち、ギークな男子…と、ある種アメリカを凝縮したような周辺に囲まれて、スキムは傷つき、すり減りながらもたくましく日々を泳いでいく。その青春のある一瞬を切り取ったような、おそらくは著者の彼女たち自身のシンクロ率の相当高いと思われる私小説的作品だ。

お話は、これツラかったなあ読むの。10代だったら痛くて読み通せなかったかも。日本語版のオビに「16歳は最低だ。」という惹句があるがまさにそんな感じである。絵が繊細で、ひとこまひとこまが絵画のようだ、と思っていたら、やっぱりJillian Tamaki(HP)はイラストレーターとしてかなりのキャリアのある人なのでした。上手いし、マンガとしても読みやすい。一枚絵もコマ割も、高いレベルで作品に収まっている。そういう面でも完成度が高いです。

日本語版のGIRLってタイトルはどうなんだろ。単語としてはキャッチーだし、ポップな表紙と相まっておしゃれ感はアップしてるとは思うんですけどね。ちなみにこのマンガ、高校が舞台であるにも関わらず、美男子・美少女の類がひっとりも出てきません。みなそれぞれステレオタイプ的に誇張された醜さをそのブサイクな面に施されています。ストーリーも何が起こるってわけでもなく、当然わかりやすいカタルシスもない。よく考えればそういうお話って日本の文学に特徴的(さっきも言ったように、私小説的に)だったものだとも思うのだけど、およそマンガに関していえば、そんなキャラもないしオチもない、しかも女の子が可愛くない作品なんて、ちょっと日本では成立しないだろうなあ。

でもちゃんと面白いしリアリティを持ってるし、クオリティの高いGRAPHIC NOVELです。
生きづらい系のゴスな女の子以外にもおすすめできる。

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