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Posted by - 2017.11.19,Sun
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Posted by LittKidd - 2009.04.21,Tue
HMVで調べ物。ついでに本の所を見ていたら漫☆画太郎のマンガが平積みされてたので、ちょいと立ち読み。
いや〜ヒドい!これはあまりにドイヒー。で、ゲラゲラ笑っていたら、横にいた学生ぽいカップルが不思議そうに見てきたのでいやこれがね、とマンガを見せてあげた。

「うわーヒドイ」「ヒドイよね」「ヒヒヒ」「ふふふ」

三人でしばし笑いました。いやー何だろコレ。

ということで宣伝しといたぞ!これでいいか画太郎!(うろ覚えですが『珍遊記』1巻の作者コメントぽく)
(ちなみに『世にも奇妙な漫☆画太郎』の7巻です)(たぶん)
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Posted by LittKidd - 2009.04.18,Sat
MYマンガ・オールタイムベスト10に『こさめちゃん』を入れるか、いや『マル秘警察24時』も入れたい、ならもうどっちも入れちゃえと思うくらいには小田扉というマンガ家が好きだ。でも『団地ともお』は最初の1巻しか読んでない。あれはいつかまとめ読み。つうか連載が終わるまでは読まない。

で先日、久しぶりに出た単行本『前夜祭』を読んで、それで考えたことをココにうじゃうじゃと書こうかと思ってたのだけどやめた。小田扉は、こんな人はもう二度と現れないから、マンガを描き続けてくれさえすればそれでいい。こうしてたまに短編集が出て、それを読ませてもらえれば何も言うこと、ない。

『前夜祭』は、漫画本として、なかなか造りの良い本。表紙カバーの特殊紙は、シュリンクされてるとその触り心地がわからない、でも手にとった瞬間、グッとくる固い手ざわり。『夕凪の街桜の国』(読んだことない)のこうの史代さんによる題字、作者名のレタリングがすごくいい。個人的には、ここまで感心する本の装丁は久しぶりだ。マンガデザインアワード2009みたいのがあったら、間違いなく優勝する逸品だと思う。
Posted by LittKidd - 2009.04.17,Fri
遅ればせながら、ゲット。&リード。チョコレート・ディスコ弱ッ。
D4Cってのはあれですかね、Dimention4ナントカってことかしら。たぶん大統領のスタンド名なんだろうけど。
ドラえもんの「立場とりかえ棒」(名前が出てこない)的な感じ?いよいよ大詰めだなあ。

(追記)
ネタバレそうな解説がありました。
これ読む前に、連載のほうのBN読んじゃおうか。
Posted by LittKidd - 2009.04.11,Sat
今週買おう買おうって思ってたのに、つい忘れてた。

SBRの最新刊、とっくに出てるよなッ?!!
Posted by LittKidd - 2009.02.28,Sat


でたーーーッ。てか出てたーーー!ってきのうからもう七回半くらい読んでます。新刊が出るたび、自分がいかにヒストリエに飢えていたか、渇いてたかがわかるくらいに浴びるように読んでしまう好きSUGILL作品。寄生獣より好きかも。歴史物に特に興味があるわけでもない(実際古代史とかまったく勉強してない)のにこの好きさ加減はどうしたことかと。まあどうだろうと誰もかまいやしないのでいいです。

エウメネスは切れ者で将来は智将と呼ばれる存在になるんだろうけど、あまり切れすぎない、というか成長過程なのがイイ。故郷カルディアに里帰り、そのついでにマケドニア王フィリッポスにスカウトされて王宮に就職するまでが今巻の話。表紙はあれか、フィリポが隻眼になったときの画ですかね。いやーこれも歴史を知ってればいろいろあんだろなー。でもなるべくエウメネスの「先」を知りたくなくて、その辺の情報を漁れないこのディレンマ。うーん。「ヘビ」の男は一体誰なんだ。

ま、本来は歴史を知ってて、そのへんを岩明さんがどうトリミングしてどんな角度からどんなドラマに仕立ててゆくのか、という演出を楽しむのが、こういう歴史マンガの読み方っつーかお作法でもあろう。でもそれは完結してからでいい。一回目は、ストーリーもコミで楽しみたい。そういう長めのスパンで付き合おうと思ってます、このマンガに関しては。事実、何回(1〜4巻を)読み返しても全然飽きん。画を見てても楽しいんだよね。密度の低い、無機質な画風がとても魅力的。けして「上手い」とは思わない。マンガの絵、って不思議なものだ。
Posted by LittKidd - 2009.02.17,Tue
どんだけネタ不足なんだよウィッス!
そんな腐りきった世の中で『湯けむりスナイパー』がまさかのドラマ化!(音が出ます)(しかも銃声)
花鳥風月篇の2巻までは読んでんだけど、そこからフォローしてません。
主演は遠藤憲一かあ。トモヨ姐さんや君江ちゃん、番頭さん他のキャスティングが気になる。松三も。
ドラマでもスナイプしないことを期待してます。

そして『デメキング』が驚愕の映画化!この不況下で一体何が!
てか3月7日公開ってもうすぐだ。映画化って…いやアレどうするつもりなんだろ?
あとそういえば『チョコレート・デリンジャー』ってどうなってるの(マイナーマンガ家つながり)。

そんで『君に届け』が納得のアニメ化!こんなブログで紹介してすみません!
連載本編は作者出産のため休載とか。人気絶頂。でも7巻で若干絵が荒れてたような。

こうなったら劇団四季の『寄生獣』舞台化が早く観たいです!実現間近!(ウソです)
あとごめん、腐りきったは言いすぎだと思った。
Posted by LittKidd - 2008.11.17,Mon
『カツオくん、かわいい尼さんのいるお寺なんて、ちょっと素敵だと思わない…』(黒丸尚風)

やっぱ日本で一番面白いアニメはサザエさん。40周年記念特番は素晴らしかったです。
サザエさん家にカメラマンと録音さんが来て、カツオをリポーターに、サザエ・マスオやノリスケ・タイコの結婚秘話にスポットを当てつつ現在の姻戚関係を今さらながら振り返ってみせる、という前半の構成は、ファンの興味を十分にそそる内容でもあり、スペシャルとしてはそつなく出来たすごくオーソドックスなものでした。磯野藻屑源素太皆も(たぶん)久々に出てきたし。

凄かったのが後半。フネの故郷の三島に舞台を移し、地元のお寺一家との交流を通して、いわゆる「家族って素晴らしい」的なテーマが描かれるのですが…お寺の跡継ぎ問題と父子間の葛藤、三島の風土(海と富士山)や産業(みかんの刈り入れから出荷まで)の描写、手に汗握る剣道試合、ボートが流され離島に取り残されるマスオと波平のスペクタクル(をざっくり省略)、イルカショー、カツオの淡い恋、等々…
詰め込み過ぎとも思えるプロットの数々を、「いつもの磯野家節」で強引にすり潰してゆく話の運び方に、サザエさん一家のキャラクターの強靱さを改めて見せつけられる傑作でした。てゆうかやっぱりあの絵は強い。並のドラマでは突き崩せない(何でも飲み込みそうな)強さがある。

マジで映画版作ればいいのに、と思います。ナルトとかドラえもんに勝つために、今サザエさんが必要とされている!と思います。俺は観に行くぜ!なあサザエ!



〔追記〕
サザエさん「フネさんの実家がいつの間にか引っ越していた」(参考URL)
Posted by LittKidd - 2008.10.20,Mon
最近読んだめぼしいものをまとめて。

◎『デメキング 完結版』/いましろたかし
未完(打ち切り)の傑作の呼び名高いマンガに、結末を描き下ろして再単行本化したという一冊。コミックビームでぼんやりと盆堀さんなどを読んでいて、名前だけはうっすら知っていたいましろたかしの面白さを『釣れんボーイ』で遅まきながら知ったわけですが、この『デメキング』の「描き下ろした結末」というのが本当にヒドイ。ただでさえやる気とか売る気の乏しい作家に無理にこういうことをさせるとこうなる、という見本のような作品。ものすごく面白そう(実際すごく面白い)、という未来を予感させたままの方がまだいくらか良かった。オビと巻末の解説になぜか浦沢直樹が文章を寄せてて、そこもなんだかイヤ〜な感じがしてたのだが、読んで納得。『デメキング』は『20世紀少年』によく似てるのだ。いましろの方が絶対面白い(はずだった)のにね。

◎『鵺の砦』/福島聡
『少年少女』で得た表現上の財産というものが福島聡にはあったはず。でもソレを食い潰しちゃったのか、その残りカスみたいなので描いてるなあ、と思いながら読んでたら、作者本人があとがきでまったく同じようなことを書いてた。たしかに『機動旅団八福神』はつまんなくて読めないです、個人的に。『お前は短編でも描いてお茶を濁してろという声が聞こえます。』(作者あとがきの辛すぎる原文ママ)とまではさすがに思わないけど。『鵺の砦』『みかんスープ』は面白かった。

◎『ネオンテトラ』/かわかみじゅんこ
2000年刊行。オビに『内田春菊、南Q太、高口里純、推薦!!』とあるように、モロにそういう感じのするマンガ。あの件さえなかったら、このメンツに岡崎京子が混じっていたことは確実。岡崎と違うところは、主人公となる少女たちが文化文化してないところ、といったらいいだろうか…時代的な背景が大きいとは思うが、岡崎マンガに出てくる娘はボリス・ヴィアンとかフーコーとか銀星倶楽部とか読んでそうなのに対して、かわかみじゅんこの方は山田詠美までっていうか。「頭が悪い」とか「知識がない」のではなく「余計なモノがない」感じ、より世間一般に近い女の子像というか、単にギャル寄りなだけかもしれないけど。んじゃその文化的枝葉末節が少ない分、なにが多いかってゆうと、「女子のドロドロした部分」です。ただそこを、本当に汚くは描かない。女子同士の不文律、「それは言わない約束だよね協定」みたいなのを侵さない程度の線引きと、日常を壊すことはしない冷静な話のまとめ方が絶妙。「女子のドロドロした部分」を突き詰めて、世界も自分もブッ殺してぐつぐつの鍋で煮込んでみました、みたいな山口綾子(『BABYいびつ』1999年刊)とすごく好対照である。絵的なことでいうと、美術教育を受けてるらしく(私見だが)、カラーがすごく上手くて、キレイ。そういうとこも山口とは対照的。

◎『君に届け(7) 』/椎名軽穂
ちずと龍/徹兄弟のエピソードが一段落して、話が爽子と風早の本筋に戻ってきた第7巻。相変わらず初版のおまけが充実している。メインは大みそか〜初詣の一夜なのだが、連載にして三回、計84Pを費やして、濃厚な幸福感と甘酸っぱさでいっぱいの時空間を展開。ちずとあやねの(いつもの)策略により風早と神社で二人きりになる爽子、二人で飲む甘酒、メアドの交換、ぎりぎりで言えたお誕生日おめでとう、迎える新年…と、ホワホワしたトーン駆使しまくりで、怒濤のように押し寄せる多幸感の波状攻撃を繰り出す。これを「引き延ばされるエクスタシー」と命名したい。次エピソードはバレンタイン。ひさびさ登場のくるみちゃんが不安の種をまく。軽そうな男の新キャラが出てきた。

◎『探偵綺譚~石黒正数短編集~ 』/石黒正数
リリカルかつちょっとダウナーで、ちょっとSFだったりもする。同時期に発売の『ネムルバカ 』を立ち読みしてなかなか面白そうだったのでこっちを読んでみた。世間的な評価は知らないし、フォロワーともチルドレンとも言えないとは思うけど、自分の中では「ちょっとアニメ絵寄りの小田扉」という評価。でも『ネムルバカ』も気になってる。押井守が言ってるように、女の子がカワイイと思います。


Posted by LittKidd - 2008.10.01,Wed
黒田硫黄の最新刊『大金星』を読む。
この人のマンガに触れるにつけ、タイトルのような思いを何度も味わってきたが、今作でもその怪力辣腕ぶりは変わらず。生活やら仕事やらで濁って鈍って壊死しまくったこちらの神経を、ブン殴るような、スパッと一刀両断にするような。タッチの違いは作品ごとであれ、鮮やかに壊してくれるその手腕。快感である。
2002、3年あたりの収録が多いのは、間に病気とか挟んでたみたいだからだろう、『居酒屋武装条例』、『アンヘル』といった、読みたいのに読み逃していた作品が読めるのが嬉しい。しかもどっちも目茶苦茶に面白い。くやしくて、電車の中で泣いた。そのあと笑った。新作(自分から見て)に触れたことでまた強烈に認識させられたが、やっぱし黒田硫黄と高野文子は凄い。彼らの作品を読むと、表現の進化、みたいなものをおそろしくダイナミックなかたちで目撃してるような気になる。ひとコマ、1ページごとに何かが変わってゆく、そな感じ。

硫黄と同じく、リブロで舞城王太郎の『ディスコ探偵水曜日』を購入。出てたんだ新作全然知らなかったよもーッと勢い込んで扉をめくると「下」の文字が。上下巻かよ!
Posted by LittKidd - 2008.09.17,Wed
◎『あたらしい朝(1)』/黒田硫黄

会社帰りにジュンク堂でゲト。アフタヌーンに連載中の大王最新刊。連載読んでなかったしこの人のマンガに触れるの自体久しぶりでもあったので、なんか個人的には「ま読んどくかいちお」的な軽い感じでペラペラやり始めたのだった…が!! 傑作の予感、というか最終刊まで待たずとも分かる、大傑作でしょうこれは。大海原、第二次世界大戦、「勝って勝って勝ちまくっ」ているドイツの描写、タンカー級の船の数々を蹴散らす、第二話扉のヴァイキングに扮した主人公マックス(連載時に正月だったらしく、六話目では出初め式までやってる)の姿などから、荒唐無稽な冒険活劇やるぜ!という意気が伝わります。

『無害な貨物船のふりをして、近づくと突然、正体を現すおそろしい囮船……!』仮装巡洋船トールに乗ったマックスの、男だらけで汗臭くてムサい日常は、ときに反転して派手な戦闘も起こりうる命がけな戦争デイズ。もとはバナナの運搬船が、英国の『メカニックのかたまりの本物の軍艦』とじっと対峙するときの緊張感。そのときの乗員それぞれの頭の中身とか、数人がかりで装填する大砲の弾丸の重さ、といったことを細かく想像して「たとえばこんなことあったんじゃない?」と提示してみせたリアリティと、腹も減れば妄想もする、モテるモテないでケンカする、そんな男たちののん気な他愛もなさ、そのだらりとした生活のたたずまいとのミックス加減がすばらしい。電車で小一時間付き合っただけの乗員達に、男の友情すら感じてしまいそうだ。ただ、この作品はそこで終わるマンガではない。二巻以降どういう展開になるかわからないが、ガチン、という音を立ててでっかい運命の歯車が動き始めたことは間違いない。

そもそも、黒田の「筆で描いた」マンガがあまり好きじゃなかった。けして達者な筆遣いではないし、黒すぎて細部が潰れた人の顔などを見るにつけ、かーもうペンで描いてくれりゃあいいのに!と思うことしきりであった。筆が効果的な場面ももちろんあるのだが、全体の解像度、という意味ではやはりペンの方がニュアンスが出せる作家だと思っていた。今作は、オール(続きものだから当然だが)筆。巻も半分くらいまではもやもやした気持ちで読み進めて行ったのだが、五話のジャワに寄港するあたりで、ふと気づいた。これはモノクロ映画なんじゃないか。スクリーントーンだって使ってはいるが、必要最低限。筆の線の太さが、余白との対比を、より際だって見えやすくしている…つまり色でなく、単色のコントラストですべてを描写しているのではないかと。まあ、単色刷りのマンガは原理的にそう(単色のコントラストで表現されているということ)ならざるをえないのだけど、そしてそれが「モノクロ映画」をイメージしたものかどうかはわからないけど(カラーのページもあるしね)、その事をあえて強調する意図があるのは間違いない、と見ていい。
黒田硫黄というマンガ家は、オフセット印刷の際の、各色の網点の角度まで印刷所に指定してくる男である。デザイナーでもADでも、そんな奴は(たぶん)あまりいない。コマの大きさ、枠線の太さ、といった基本的なマンガ技法を根本から見直す、そうした努力を自覚的に行う研究家でもある。その事実を思い出したと同時に、なるほどなあ、と自分の中で腑に落ちるものがあった。

そしてその後に訪れた、あの場面。引退した元ドイツ兵の商店主が、兵用の堅パンを口にして、「ばだっ」っとテーブルに片腕を落とし、ただただ涙ながらにパンを咀嚼する、その口元にズームアップするあの2コマ…!これは筆だ!(黒田硫黄が描くとしたらやっぱり、)筆でしかあり得ないショット!このコマはちょっと、ものすごい。大げさかも知れないが、マンガというメディアのある種の到達点とさえ感じた。続く数ページの有様を見て、これは確かに筆でしかあり得なかった…と再び頭を深く垂れることになりましたとさ。なんか黒田にうまいことやられた感じだ。たとえば止まった絵だけで言えば、五十嵐大介の方が明らかに絵はうまい。ただ動き(と、音)のついた「マンガ」となると、黒田の表現力(ほとんど老獪さ、といってもいい)に敵う作家は、自分の知るところではまだいない。まあそれほどマンガ読んでないからだけど。

読み終わると、けっこう疲れた。ストーリー自体は(まだ)お気楽な話なのになあ。マンガの中でのことだが、やはり「どれだけの距離を移動したか」、は「どれだけの時間が経ったか」に直結している気がする。「こんな遠い所まで来てしまった」という感慨に、旅の興奮と、さびしさ、わびしさがオーバーラップする。久しぶりに良いマンガ体験が出来ました。続刊待つ!(次まで長そうだが)
Posted by LittKidd - 2008.09.11,Thu


『戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌』/小田切 博

再読シリーズ3冊目。
『アイアンマン』を自分なりに「ちゃんと」観るために、というわりと真面目なテーマで読み直してみました。
個人的には「まだ7年しか経ってないんだなあ」ではなく「もう7年も経ってんだなぁ」と思う。正直、『アイアンマン』に乗りきれるかどうか、が(これも個人的にだが)かなり心配で。だって、武器屋の社長がテロリストに拉致されて、その間に思いついたパワードスーツを着て自らヒーローになる、というお話でしょう。国際情勢に全く疎い自分でも、ある意味、『ダークナイト』よりも全然シリアスに身構えるべき映画なんじゃないのか?って思ってしまう。

で、本書の内容はと言えば…その構成は大きくふたつに分けられる。基本的には、いわゆる「アメリカン・コミック」に関する基礎知識をメインに、9.11などをはじめとする「戦争」がどのようにコミックスに影響を及ぼしてきたのか、を分かり易く時に(というかしょっちゅう、か)マニアックに紹介した本、といえばまあ間違ってはいないだろう。

タイツを着たマッチョが悪漢達をブチのめす、だけがアメコミではないこと。アメリカ文化に詳しいはず(映画や音楽など)の日本人が、いかにアメコミの一面的な部分しか見ず、偏見に満ちた「アメコミ論」を振りかざしているのか、そしてなぜそれが現在にいたるまでまかり通ってしまっているのか、といったこと。そもそも『スヌーピー』などのコミック・ストリップとコミック・ブックとはどう違うのか。初期には新聞購読や日用品のオマケのグッズでしかなかったコミック・ストリップが独立した人気を得た理由。アメコミの市場における「ダイレクト・マーケット」とは何か、そのマニア・コレクター向けに特化した文化的な独自性と、後にそれがもたらした禍福とは。DC、マーヴェルの凋落とオルタナティブの勃興、それぞれの版元の特色。といった具合に、過去から現在、作品論的な面や経済的な面を通して、「アメコミ」と一括りに言われる文化の巨大な姿かたちを写し取ろうとする著者の体温はとても熱い。が、その語り口はいたって冷静で、自省を忘れない執筆の姿勢、といったものを感じる。自分のような門外漢が、現在春もたけなわ、といった感のあるアメコミ映画の数々を、一歩踏み込んだ視点から楽しめている(と思っている)のも、この本を読んだからこそだ。著者と、プレゼントしてくれた人に感謝したいです。再読、再々読に耐える本だと思う。

で、本書のもう一つの軸、戦争がいかにマンガを変えるか、という点。この部分に関しては、言いたいことはわかるのだけど…という感想を提示するに留めたい、今のところ。著者の主張は、乱暴に要約すれば「だから、マンガは戦争などをはじめとする国家的あるいは社会的な抑圧に屈する(変えられる)べきではない」というところに着地するのだろうと思うのだが、その大意には個人的には賛同しつつも、この本でそれが効果的に論証されているか、ということを考えると…その出来は「アメコミ文化の紹介」パートの明快さには及ばない、と言わざるを得ない。アマゾンのレビューのひとつにもあるように、はじめに結論があって、そこへ(ある意味、なかば強引に)恣意的な誘導をしている…といった面も見えないではない、気がするのだ。具体的な箇所を示さず、いわゆる印象論でこうした批判をすることは、著者に失礼だしフェアでない、とは思うのだけど。ただ、9.11によって「転向」した作家達の具体的な動き、作品の内容変化を丁寧に追う、というこれ以上ないくらいに実際に即したその方法論に間違いはないと思う。問題は多分、取り上げる作家の取捨選択に恣意性を感じてしまうこと、「戦争」という「体験」がどれくらい個人というものを変えてしまうか、その辺りを本当には体験していない我々(自分と著者)がどこまで推測しうるのか、がまだ明確ではないことなどにあると思う。9.11が「ホットなトレンド」だったり、愛国心がファッショナブルなポーズになりうるという状況に、当事者として身を置くことができる状況なんてできれば避けたいとは思うが、60年前にはそれが現実だったんだ、ということを忘れない、という自覚ぐらいは持っていたい、ってことぐらいは自分にもできるかもしれない。考え続けること。誰かの評価を積極的に真に受けて、考えることをやめることだけは、避けなければならない。それが大事。

個人的には、戦争反対だ。甘いと言われようが政治に無知なバカと言われようが、日本が軍隊を持つことにも反対。自国が占領されても自民族が虐殺されても、他人を殺して儲かる事業に参加するよりはマシだと思ってます。そうした状況で、自分の好きなマンガというメディアが、たとえば大政翼賛とか国民総決起とかぜいたくは敵とかいうものばっかりになったら、悲しいし反吐が出そうな気分になると思う。

じゃあ。自分の家族が戦争で死んだら?具体的には、他国の兵士に殺されたり犯されたりしたら?

それはそん時考える。仮で考えることができることには限りがある。でもその判断の瞬間、それまで考えていたことはけっして無駄にはならんだろう。
とまあそんな空想を弄べるのも平和だからこそ。日本は今日も平和だ。日本の外で、内戦や臓器ビジネスのために、今日は何人の子どもが死んだだろう?マンガを読んだことも、映画を観たこともない子ども達が。
Posted by LittKidd - 2008.09.10,Wed


SBRの16巻がいつの間にか出ていたのでR。娘に持たせ、書店内を回遊させていると、ある地点でその足がピタッと止まった。やッやられた!“ポニョの絵本”コーナーだッ!DVDとちっちゃな液晶の画面でご丁寧に予告編まで流してやがるッ。あの主題歌を超大声で歌い続ける(『ポニョ、宗介、好き!』のセリフも、大声で)彼女をその場から動かすためには、「パパ買ってやるから!パパ買ってやるから!」しかなかった。書店めー。

ウェカピポに「下っ端のクズ」呼ばわりされるマジェント・マジェントだが(実際そうなのだが)、そのスタンド能力は、分かり易く一芸に秀でた実にスタンダードなタイプ。頭さえ良ければ、実戦ではシンプルに「強い」はずだし、今回ウェカピポを追い詰めたあの戦略も、けっこういい線行っていたのに…結局、持ち前のツメの甘さが災いしてあんな結果に。て・ゆーか、あのモノローグにものすごく既視感があるんですけど、あれは何か。パラレルワールドだから、微妙に歴史が繰り返してるとかそうゆうことですか?別にいいんだけど、まさか忘れてるとかいう事じゃないよねえ。んで第二部のこと思い出したりしてたら、ラストのカーズ戦が猛烈に読みたくなってきた…そういう仕掛け?サブリミナル的な?第二部は(個人的に)名勝負多いからなあ。序盤のストレイツォ戦とかサンタナ戦とか…ぬあああぁ〜読みてえええ。

「大統領とルーシー」パートでは恐ろしい出来事が。こんだけ好きで、読んでて、「この先どうなる」ってことがいまだに予想できないとこが荒木飛呂彦のマンガの恐ろしい所だ。事態のまとめに入ってる雰囲気なのだが、これをどうまとめるというのか。第六部の衝撃からまだ立ち直れてない自分としては(←ナイーブすぎ)、できれば「普通に」終わって欲しい気もするのだけど。でも「あのお方」の名前を出していることだし、今回はより整合性のある(わかりやすい)幕の引き方を準備してるんじゃないかなあ。でも思いっきりデタラメなラストも見てみたいといえば見てみたい。「表現者」としてはそっちのがカッコイイけど、そうゆう相対的な評価を意識した荒木飛呂彦、はやっぱりカッコ悪い。というかありえないだろう。結局、その結果は僕には予想がつかないのだ。
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