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Posted by - 2017.06.27,Tue
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Posted by LittKidd - 2008.10.20,Mon
最近読んだめぼしいものをまとめて。

◎『デメキング 完結版』/いましろたかし
未完(打ち切り)の傑作の呼び名高いマンガに、結末を描き下ろして再単行本化したという一冊。コミックビームでぼんやりと盆堀さんなどを読んでいて、名前だけはうっすら知っていたいましろたかしの面白さを『釣れんボーイ』で遅まきながら知ったわけですが、この『デメキング』の「描き下ろした結末」というのが本当にヒドイ。ただでさえやる気とか売る気の乏しい作家に無理にこういうことをさせるとこうなる、という見本のような作品。ものすごく面白そう(実際すごく面白い)、という未来を予感させたままの方がまだいくらか良かった。オビと巻末の解説になぜか浦沢直樹が文章を寄せてて、そこもなんだかイヤ〜な感じがしてたのだが、読んで納得。『デメキング』は『20世紀少年』によく似てるのだ。いましろの方が絶対面白い(はずだった)のにね。

◎『鵺の砦』/福島聡
『少年少女』で得た表現上の財産というものが福島聡にはあったはず。でもソレを食い潰しちゃったのか、その残りカスみたいなので描いてるなあ、と思いながら読んでたら、作者本人があとがきでまったく同じようなことを書いてた。たしかに『機動旅団八福神』はつまんなくて読めないです、個人的に。『お前は短編でも描いてお茶を濁してろという声が聞こえます。』(作者あとがきの辛すぎる原文ママ)とまではさすがに思わないけど。『鵺の砦』『みかんスープ』は面白かった。

◎『ネオンテトラ』/かわかみじゅんこ
2000年刊行。オビに『内田春菊、南Q太、高口里純、推薦!!』とあるように、モロにそういう感じのするマンガ。あの件さえなかったら、このメンツに岡崎京子が混じっていたことは確実。岡崎と違うところは、主人公となる少女たちが文化文化してないところ、といったらいいだろうか…時代的な背景が大きいとは思うが、岡崎マンガに出てくる娘はボリス・ヴィアンとかフーコーとか銀星倶楽部とか読んでそうなのに対して、かわかみじゅんこの方は山田詠美までっていうか。「頭が悪い」とか「知識がない」のではなく「余計なモノがない」感じ、より世間一般に近い女の子像というか、単にギャル寄りなだけかもしれないけど。んじゃその文化的枝葉末節が少ない分、なにが多いかってゆうと、「女子のドロドロした部分」です。ただそこを、本当に汚くは描かない。女子同士の不文律、「それは言わない約束だよね協定」みたいなのを侵さない程度の線引きと、日常を壊すことはしない冷静な話のまとめ方が絶妙。「女子のドロドロした部分」を突き詰めて、世界も自分もブッ殺してぐつぐつの鍋で煮込んでみました、みたいな山口綾子(『BABYいびつ』1999年刊)とすごく好対照である。絵的なことでいうと、美術教育を受けてるらしく(私見だが)、カラーがすごく上手くて、キレイ。そういうとこも山口とは対照的。

◎『君に届け(7) 』/椎名軽穂
ちずと龍/徹兄弟のエピソードが一段落して、話が爽子と風早の本筋に戻ってきた第7巻。相変わらず初版のおまけが充実している。メインは大みそか〜初詣の一夜なのだが、連載にして三回、計84Pを費やして、濃厚な幸福感と甘酸っぱさでいっぱいの時空間を展開。ちずとあやねの(いつもの)策略により風早と神社で二人きりになる爽子、二人で飲む甘酒、メアドの交換、ぎりぎりで言えたお誕生日おめでとう、迎える新年…と、ホワホワしたトーン駆使しまくりで、怒濤のように押し寄せる多幸感の波状攻撃を繰り出す。これを「引き延ばされるエクスタシー」と命名したい。次エピソードはバレンタイン。ひさびさ登場のくるみちゃんが不安の種をまく。軽そうな男の新キャラが出てきた。

◎『探偵綺譚~石黒正数短編集~ 』/石黒正数
リリカルかつちょっとダウナーで、ちょっとSFだったりもする。同時期に発売の『ネムルバカ 』を立ち読みしてなかなか面白そうだったのでこっちを読んでみた。世間的な評価は知らないし、フォロワーともチルドレンとも言えないとは思うけど、自分の中では「ちょっとアニメ絵寄りの小田扉」という評価。でも『ネムルバカ』も気になってる。押井守が言ってるように、女の子がカワイイと思います。


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